入稿するとその達成感でしばらく高揚した気持ちが続く。本の出来はあまり関係ない。その反動かイベントの前にちょっと不安な感じになるのだけど、いざイベントとなれば、お祭り感で楽しい。頒布の後、運が良ければ感想などももらえたりする。同人誌は好きな人が好き勝手に読むだけなので、得られる手応えは基本的にポジティブだけ。もしいまいちな出来であってもネガティブな評価は少なく、大抵はスルーされるだけ。なのでしっかり反省しないと。
だいたい冷静になって評価できるのは数ヶ月後だし、内容についての評価は作者が言うのもどうかと思うので、技術的な面での反省。
表紙
- 表紙の表裏一体デザインはよくよく計画していないとトリミングが難しい。
- 背景をどこまで描くか。今回みたいな絵では丁寧にシーンを描いた方が説得力が増したかも。
- ちょっと高価なフォントを買ってみたんだけど、さすが良い感じ。
本文
- コミスタver4(4.0.7)を使用。制作中2回落ちた。
- ver4(4.0.7?)のペンの「1ピクセル未満の線をかすれさせる」機能がなにげに良い。600dpiでも全く問題なくなった。ほっぺの斜線とか細い線の見栄えがよい。
- 筆圧:ペンの太さで最小サイズが1dotになるよう設定してたけど、これがデジコミ臭さの原因の一つだったぽい。最小サイズを5%ぐらいにしたら、ほどほどしっとりした抜きとかになった。
- ver4になって文字周りが改善。ずいぶんマシになった。長い文章以外はいけそう。
- 入稿psdデータは、コミスタで出力した物。photoshop使わなかった!
- 背景や道具はコミスタのベクターペンが便利。ver4から交点消去が良い感じに。
- 線を閉じる(髪の毛の末端とか)ことを意識したら、ペン入れ以降の作業が劇的に早くなった。精度良いペン入れが必要になるけど、それには液タブがとても役に立ったと思う。
- 影付けは、スムーズな陰(shade)は塗らず、境界のはっきりした影(cast shadow)だけにしたほうが見栄えがよい気がする。
- 実はいまだに自分の絵に最適なペンタッチ、ベタ面積、トーンワークなどがわからない。
- 1枚の絵単位ではなく、全体を通じたデザインみたいなのをイメージして、それを個々に配置するような絵づくりが出来ればなあと思うのだけど・・
elf.k 2008.01.18-12:37 Edit
>最小サイズを5%ぐらいにしたら、ほどほどしっとりした抜きとかになった。
この最小サイズの設定ってペンの設定の中でもかなりの肝ですよね。
最初はデジタルなのになんでこんな設定値があるんだろう、1ドットの細さできれいに抜けばいいのに、なんて思っていましたが0%にすると逆に描きにくいという。