win-winという言葉を、アメリカかぶれなビジネス人は良く言う。どうもこれが好きになれなくて、なんでかなあと前から疑問に思っていた。
winというのは日本語に翻訳すると「勝ち」だけど、日本語にするとちょっと感じが違う。英語でいうところのdefeat(打ち負かす)のイメージがある。
しかしアメリカ人はwinをあまりによく使う。国民性かもしれないけど、この単語には良い印象しかないのかもしれない。
英英辞典(Longman)を引くと、
1: competition/race
2: prize
3: get/achive
4: make someone win something
などがあるので、日本語の「勝ち・勝利」より幅広い意味がありそう。特にこの3,4番が特徴かもしれないなあ。「うまくいく」という印象があるのかなあ。
個人的に、勝負ごとが嫌いだってのもあるけど、「勝つ」イコール誰かを負かすことなのだという気持ちから離れられない。情けないことに「勝つ」ことが良い心地がしない。みんながwinということはあり得ない。
代わりに日本語で言い表現としては、win-winという言葉を「みんなが幸せになれる」という表現かなあと思う。
自分は弱い日本人だなあっておもう。
now Mail 2007.12.24-01:49 Edit
はじめまして。非常に含蓄のある言葉に感銘を受け
ました。
実際、馬鹿の一つ覚えでWin-Winとか結論で言われ
るとその場でプレゼンのスクリーン破ったろうかに
なります。その手のプレゼンで酷いのになるとその
プロセスに関しての提案が無いのにwin-winとか言う
からな。以前社内の方針説明で、仕事の
アウトソースと人員削減の説明した後に
win-winと”Staff everything Happy!"とか
抜かしたアホが居たからなあ。
> みんながwinということはあり得ない。
これが、判ってるなら軋轢も起きないんですが。
これが行き過ぎると、自分が負けたということを
回避するために責任転嫁と失敗を認めないと言う
無責任が横行するんですは。
ただ、私は非常に楽天的で甘いので100%と100%
の満足はないけど70%、70%ずつならありえるんじゃ
無いのって感じなんですけど。それだと、満足出来
ない人ってのがいるから始末に負えんのですが。