昨日NHKスペシャルで放送された数学者の話が、面白くて、泣けて、久々に堪能した。実は見たのは、帰宅途中に寄ったスーパーの展示テレビなんだけど、おもしろくて番組終了までかぶりつきで見てしまった。
http://www.nhk.or.jp/special/onair/071022.html
100年の難問と言われ、数学者の興味を引いてやまない「ポアンカレ予想」。見所はそれをとりまく数学者のドラマ。
問題の内容はさっぱりだけど「証明できたら1億円プレゼント」とか、とにかく話題になってたのは覚えてた。この証明に関するドラマが面白いのはその証明が進んでいく順番。さらに、最後に残った最大の難関をついに証明した!という2002年。証明したというのが謎のロシア人で!どう謎かというと、
・証明はネットのサイトにアップしただけ (普通、学術論文は専門の論文雑誌に投稿するもの)
・本人が変人らしくて表舞台に全く出てこないこと(フィールズ賞すら辞退した)
その話は噂に聞いていたものの、本人がとにかく表に出てこないのだから、どんな人なのかニュースとかでも知ることができなくて。
そこにNHKの取材スタッフが挑んでいく・・・
最初は明るい好青年?だったのがアメリカに行ってちょっと変わってって世捨て人になっていく過程とか、詳細は分からないけれど、泣ける。
で、2002年に論文がアップされたのはいいのだけど、その証明が正しいの間違っているのか、世の中の数学者はなかなか判断できなくて、ぽつり、ぽつり、と、どうも正しいらしい、、という話が出てきて3年ぐらい経ってやっと、かなり正しいという結論になったのだとか。そして、2006年のscienceの年間科学成果トップ10が発表されたとき、堂々1位に選ばれたのがこの証明。それだけのインパクトがあったんだねえ。
数学者のドラマって、なんでかしらないけど激しいよなあ。ナッシュとかチューリングとか。数学の世界にはまって、いわゆる廃人になる人って、他の学問ジャンルと比較して多いのかも…。
関係ないけど、登場する数学者の一人が超でかいタブレットを使ってた!(描画領域A3サイズのやつ)トポロジーの人は絵描きなんだなーとは思うけど…そのサイズはいらんだろうw
10/24(水)の深夜12:20から再放送があるらしいから見るといいよ!
ねこみ 2007.10.25-07:58 Edit
BSで見てて、もっかい見たけどやっぱり面白かった。
そいや、むかしナナメ読みした、フェルマの定理の時の数学者まわりのドキュメンタリみたいな本も面白かったな~。
なんつ~か、思索の世界でデッドヒートしてると、人間不信になるんかな。特に、ゴールが見えてくると。
でも、たぶん、なんか、研究所かなんかに勤務してんだよね??
自分でHTML書いて(?)アップしたんだよね???
どこがヘンで、どこが壊れてて、どこが生きてるのか、そのあたりがよく分からんかった。
せめて、同僚の話ぐらいは欲しいと思ったんだけど。
しかし、トポロジー業界の面目丸つぶれだと思うのだけど、そのあたりはどうだったんだろう?