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文章を書くための方法

2012.10.15

私は文章を書くのが非常に大変で、自分の頭や道具の使い方に何か問題があるのではないかといつも悩んでいます。

かな漢字変換の非効率さ

例えば、かな漢字変換。根拠としては弱いのですが、変換が必要ない時は随分と楽な感じがするのです。具体例としては、英文を入力している時と、パソコンのプログラミングを行っている時。もちろん、英語の入力時には語学という別の問題がありますけど、頭から文章が自然に流れてくるときは、非常にスムーズにキーボード入力できる気がします。

考えてみると、日本語の文章はキーボード入力するときにかなり面倒ですよね。まずひらがなを入力して漢字に変換。変換が正しければ確定し、次の文章へと移動。つまり、頭から順に入力していくのだけでなく、何度も行ったり来たりして、文字を入力することになります。キーボードの打鍵の間違いがなく、漢字変換も完璧であれば、そのような行ったり来たりの必要はないのですが、たいていは修正が必要でしょう。
仮名変換という難しい動作も慣れればほとんど無意識で行えるようになると思うのですが、それでもやはり、頭には負担があると思うのです。情報を文字に変換するという本質ではない点ににリソースが奪われて、頭の中のアイデアをうまく流れださせることが難しくなっているかもしれません。

ローマ字入力の問題

私はよく打ち間違いをしますし、漢字変換も間違えます。キーの打ち間違いが入力効率を下げているのではないかと思って測ってみたところ、ゆっくりと丁寧に打った方が結局、早く文章を入力できることがわかりました。しかし、何かを思いついた時は早く入力したいと気持ちが焦りますし、指先を制御するウォーミングアップにも時間がかかります。
これは漢字変換以前に、ローマ字で入力するという問題があるかもしれません。日本語のキーボードには直接ひらがなを入力するカナキーがあります。これをマスターすれば、入力が速く正しくなるのでしょうか。私をほとんど試したことはありませんが、以前聞いた話では、かな入力にしても打鍵数はそれ程減らなくて(例えば「jo: じょ」→「し゛shiftよ」というように、ローマ字の方が打鍵数が少ないことも多い)、スピードが倍増することはなく、良くても1.5倍速程度なのだとか。もちろん、押すべきボタンも多いのですから入力エラーも増えるでしょう。
別の入力方法として、フリック入力というものがあります。キーボードではありませんが、スマートフォンでも使われているので、おなじみの人も多いかもしれません。テンキーをスライドさせることによって五十音を入力するというこの方法は、慣れるとかなり軽快に入力が可能です。しかしタッチタイプというか、キー配置の場所を見ないで入力することはできないでいるので、長い文章を打つのは大変です。

音声入力

そこで音声入力という方法があります。私の知らないうちに音声入力の技術は随分性能向上していて、例えば iPhone なんかにも音声入力機能が導入されていますよね。英語ならともかく、日本語の場合は同音異義語が多くありますから、まともに入力ができるはずがないと思っていたのですが、なかなかどうして正しい入力ができるようです。実はこの文書は、AmiVoice という音声入力ソフト(別の目的で、購入したんですけど)で書いたんです。まあさすがにエラーは多いです。キーボード方が慣れていますから、音声入力をひいき目で見てあげたくなるからでしょうか、入力効率が良くなるのではと期待しています。
音声入力の方がまず圧倒的に文字入力の速度が速いですし、文字入力画面を見なくてもよいので、書きたいことのメモや図表を見ながら、文章を書く(音声で入力する)ことができます。自分にとって得意な、プレゼンの資料を見ながら言葉でしゃべる、というシチュエーションにも似ています。音声入力が正しく行われているかどうかを確認しないでもどんどん進めていけるぐらいに音声認識の精度が高ければ便利ですね。
このソフトの音声入力のエラーですが、ソフトの学習で改善されます。ただ、音のリスニングエラーは少なくなるのですが、辞書の単語不足に依存するエラーが増えてきたように思えます。そのため単語登録が必要になりますが、ネットの評判を読むと、学習が進みすぎたり登録の単語数が増えると、逆に変換効率が悪くなるという話もあるので、ちょっと心配しています。

ここまで約1800文字の入力を行ってきましたが、キーボードで指で入力するよりも疲労度は低いです。文章を書くのには習慣にすることが重要といわれます。短い時間で、疲労度が低く入力できるのなら、習慣化するのが楽かもしれません。

今のところ、文字を音声入力するの面白いので楽しんで入力していますが、本当に効率が良いかどうかは、飽きてきた頃に見えてくるでしょうね。

19:38 [Comment:10]

comment

読者 2012.10.15-20:53 Edit

むかしむかしはかな漢字変換の学習があてにならなかったので機能を切ってしまってたのを思い出しました。よく使う語なら何番目に出てくるかを覚えてしまうのでわりと問題なかったり。

お話とは逆行しそうですが漢字直接入力という手もあるかもです。有名なのはTUT-codeやT-codeみたいですね。覚えるのか、、、って感じですけど。

kowa 2012.10.15-21:03 Edit

直接漢字を入力する方法なんてあるですね!知らなかった。

昔IMをFEPと呼んでいた頃は単語登録や短縮入力は必須の操作でしたね。今やソフトがデフォルトでも賢いですからその感覚をすっかり忘れていました。
音声入力はスマートフォンのおかげで、これからどんどん進化していくと思います。うまく道具を生かしていきたいですね。

コブヘー 2012.10.19-09:11 Edit

フリックやまだ体験していないですが音声入力は慣れればかなり速度は出ると思いますが、推敲しながら切った貼ったする時の効率が出ない気がします。

文章を前から入力するだけでなく、断片を書きながら前後に移動したりあちこち細かい部分に追加や修正を加えながら構築しています。

こういう書き方は手書きでも効率が悪かったのが、テキストエディタによって可能になり、文章の書き方が劇的に変化していました。(←と、この部分を先に書いています。)

今年かなり久しぶりに手書きの小論文を書く必要があって、前から書かないといけない不便さに悶絶しました。(と書いてから全文の接続を修正したりしています。)

kowa 2012.10.19-10:53 Edit

編集する時、音声認識はあまり役に立たないかもしれません。ただ、編集段階で比較的多くの文を追加したい時にキーボードで打つよりも、早く入力できるのは便利です。

長めの文章を書く必要があるときは、まず、アイデアを手書きで紙に書いています。自分の考えの順番は全くシリアルではなく、情報は挿し絵とともにあったり、空間的な位置関係で表されることが多いので、いきなりテキストデータで書くのは難しいのです。それとこの本文の記事で書いたように、アイデアをキーボードで文字変換して入力している時にどうも頭のリソースを多く使っているようで、発想型の思考に集中できなくなるのです。

このやりかたは、頭のいい人がやる方法ではないのだろうなあと思っていました。だって頭がよければ思いついたことはすでに情報が整理されているし、記憶力もすぐれているから作業によって忘れたりしない。頭から情報をテキストエディタに順にダウンロードするだけですからね。ただ、マッキンゼーのとある方が文章術の雑誌記事で「最初は手書きで情報を書くこともお勧め」と言ってたので、必ずしも悪い方法ではないのかなあとも思っています。

テキストエディターは、文字列を切ったり貼ったりするのが簡単ですが、例えば文字を追加すると、その下の文字列が移動してしまうというように、空間的な位置関係が激しく変動するので、今自分がどこを編集しているのかがわからなくなります。パワーポイントやワードのアウトライン機能などを駆使して、文字だけで作られた情報でも、なるべく視認性が良くなるように、努力していますが、ある程度以上の長さになったら文章を推敲するときは、印刷したり、PDF化して、編集する元の文章が動かないような形にして、作業しています。文章のチェックとその結果を文書に反映する作業で二度手間になりますが、自分には合っているようです。

以上の文章は音声認識とキーボードを併用して作業してますが、もしキーボードだけで入力しようとしていたら、入力が面倒なので、途中で文章を書くことをやめてしまったり、適当なところで切り上げたりしたかもしれません。

読者 2012.10.23-16:42 Edit

アウトライン機能というところでマインドマップを連想しました。

iPadのiThoughtを使って、なんちゃってマインドマッピングをときどきしているのですが、文字入力で引っかかります。そういうときに音声入力をうまく使えるといいかも、と読んでいて思いました。手で枝をいじりながら音声で、とか。

kowa 2012.10.23-18:21 Edit

マインドマップのような操作に音声入力は相性がいいでしょうね。ただ現状Siriはちょっと反応速度が遅い(というか変換中は待たされる)ので、どんどん浮かんだアイデアを入力するという用途には適してないかもしれません。反応速度が早くなってほとんどリアルタイムに入力できるようになったら、タブレット端末での文章作成が現実的になりそうです。

Mobius Mail URL 2012.11.22-18:05 Edit

初めまして。

タイピングが苦手なら、タイピングに特化した練習をするというのも一つの方法なのかもしれません。ずいぶん昔に使ったタイピング練習本では、タイピングの基礎ができあがるまでは他のことを考えながらタイピングしてはいけないというのがありました。タイピングを体に覚えさせるまではタイピングだけに集中して覚えろということだったようです。

今ではブラインドタッチの精度もだいぶ上がりましたが、それでも頭で考えていることをタイピングするインターフェースとしては時間がかかってしまう印象です。

私の課題としては、頭の中で文章をある程度完成させておいて、PC前で一気に出力させる、この辺のバランスだと考えています。

kowa 2012.11.22-18:59 Edit

Mobius さん、こんにちは。
 確かに、タイピング自体の練習(ウォーミングアップ)は必要だと思っています。
私のタイピング速度は400type/minで特に早くもないのですが、これが練習で倍の速度になることは無さそうです。それに日本語の場合、その後のかな漢字変換が問題です。そう考えると音声入力は速度の点で有利なのかなあと考えたのでした。

未承認 2013.08.18-01:10 Edit

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未承認 2013.08.23-07:56 Edit

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