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経験と実績と練習

2010.06.28

先日の記事で紹介したように、某オンラインマガジンにイラストを寄稿したわけですが、これはいわゆる商業活動。意外に感じた方もいたかもしれません。これまでほとんど商業的な仕事を請けたことの無いkowaさんがなぜ?

じつは、ちょっとした理由(目的)がありました。

自分は一枚絵のイラスト単体では魅力が足りないと自覚していて、特に、カラーイラストには極端な自信がなかった。それはもう、色を塗ること自体を恐れてしまうぐらいに苦手だったわけなのです。

年に数枚カラー絵を描く(つまり同人誌の表紙)経験や、最近は知り合いの本やイベントの冊子にカラーイラストを寄稿する経験をつんできて少しは苦手意識がなくなってきたかなあとおもってきた昨今。

じゃあここで自分が、精一杯の努力で、時間効率は度外視して作業した場合、どんな感じがするのか、どれだけの絵が描けるのか知りたかったのです。

そんなの勝手に一人でやればいいんですけど、ちょうどいい機会と思って。外的要因が無いと動けない人間なんです。

結果は、ある意味予想していたとおりで、猛烈に長い作業時間(70時間ぐらい?)と先の見えない作業によるストレス、そしてその苦労の割には、フツー、の出来栄え。無計画に色を塗ると薄暗い色彩になってしまうという自分の特性を色濃く反映した見た目。

線画の段階では、かわいらしくて、楽しそうなイラストだったのに、色を塗るとなんだか硬くぎこちなく「つまらない感じ」になる。結果が残念なことになってしまうのは相変わらず。昔に比べればマシにはなったと信じたいのですが、まだまだだなあ、と実感するには十分の成果でした。

絵が上手くなるためには、楽しく、とにかくたくさん描くことが重要といわれるけど
それは多分、10代とかの若い人向けで、新しい可能性を模索する手法ではないでしょうか。

ある程度経験をつんだ大人には、他の方法が適当なんじゃないかと思うんです。目標を決めて、指針を立てて。例えば

・簡単な絵の単純な繰り返しによる量のトレーニングと
・たまに精一杯の質のトレーニングと、
・無理せずリラックスして楽しく描く

という作業の繰り返しだとかで上達していくのだと思う。

だから今回せいいっぱい、絵を描いて、自分の限界を知る。そしてそれと同じクオリティの絵を今度は短い時間で描けるようになるように量トレーニングをすれば、なんて思っていたのだけど、上限がこんなものなのかあ、と分かってしまって、じゃあ次はどうしたらいいのかと途方にくれつつあります。

そして、これは別の話だけど、自分の手の届かないところにアップされるイラストというのは、全く手応えが感じられなくて、ちょっと寂しい。おそらくはこの手の活動を10回100回と繰り返していくことで、少しずつ手応えが得られるのかもしれませんが、それはちょっと無理かなあ。コミュニケーションなり実績なり、やって良かったと思える方向性ではないなと分かっただけでも良かったのかも。

絵を描くならやっぱり自分の本だなあと再確認したわけです。

20:07 [Comment:2]

comment

非公開 2010.06.30-13:30 Edit

管理者にのみ公開されます。

ko-wa 2010.07.01-18:35 Edit

>***さん

絵については常にコンプレックスだらけで、悩みが多いですよ!。そしてそれを相談できる友達がいるかどうかが非常に重要だと思うんです。そんな悩みをブログを通じて交換できたらいいのになと。ブログは本来、情報連絡だとか正しい主張などをするのが正統派かもしれませんが。