もちもちにっき

■ 05/08/14(日) コミケ６８雑感

じっくり書いていたら長くなってしまったよ～。

・前日まで

風邪が治らず前日の夕方まで家で養生する。
と、言いつつもコミケ寸前に何もしないのも逆にストレスなので、
販促用ポップを作ってみる。
（写真参考「もちもち」とかいてあるやつ）

これは市販されているキットで、インクジェットプリンターで自作できる。
布に印刷して、それをチョイチョイと部品に貼るだけでできる優れもの。
面白かったけど、即売会での使いどころは難しいかな？

その他、スペース番号表示板や、新刊の表紙絵の拡大など、
絵の流用でできるものを作ったりする。

・宿
最近お気に入りの大崎の駅前ホテル。
りんかい線始発、駅隣接、そしてホテルの下が
ダイエーだったり100円ショップだったりレストラン街だったりして
便利なのが気に入ってる。・・のだが、
今回はお盆休日でホテルの下は全部休みだったガックリ。

・朝
７時頃出発。
雨は上がったようで一安心。暑くなりませんようにと祈る。
気温が暑いの寒いのかわからない。体調に少し不安。
なのに元気満点なのは精神的なものだろうか。
無理はしないように心がける。

・会場そば
今回はじめて売り子手伝いをお願いするsub茶さんと待ち合わせ。
おはよ、待たせてごめん、今日はよろしくね。
彼は売り子経験も豊富なようで（ていうか本職も営業）接客など完璧でした。

・会場入り
新刊とご対面。
うわー。
今回のポイントは、初めて蛍光ピンクのインクを表紙に使ったこと。
５色分解ではなくて、マゼンタ→蛍光ピンク差し替え。
そのせいか、なんだかとってもチャラい色合いになってる！
なんか印刷屋さんのチラシのようだ（失言。

特に有明では蛍光がきつく出るからかなー。
（外光が入るため紫外線が多く、蛍光が強く発光するからだろう）

設営が終わったころ、印刷屋さんの人が「印刷の具合はいかがですか」と
伺いにやってきた。お伺いなんて初めてだなあと驚いたら逆に驚かれた。
いつもきれいで満足してると言ってしまったけど、蛍光ピンクのことを聞けばよかったかな。

いつかは５色分解もやってみたいけど、使いどころを考える必要アリですね。

※家に帰ってから夜、部屋の明かりの下で見ると
それほどチャラチャラ感じではなかった。

売り子は、私、ゆり姉さん、sub茶の３人体制。
会場前のシャッター列にもめげず、開場を待つ。
（今回は、シャッター側から対岸まで列がのびた。脅威だ。）
既刊もちょっとしかなかったので、設営もすぐ終わる。

時間が少しあったので、ちょっぴり近所を挨拶回り。

・開場
「開場してすぐはヒマだからこのタイミングで買い物に出かけるぜ！」
というパターンを最近取っていたのだけど
どうにも最初から忙しいよ、という話が出ていたので買い物はあきらめ売り子に専念。
途中に余裕が出たら買いに行きたいなあと願う。

１１時過ぎ頃、近所でぜひとも欲しいところを買いに行く。
しかし、ことごとく新刊が落ちていた。がっくり。

来てくださった方に、あれこれとうれしい言葉をかけてもらう。
もちもちな差し入れもあったりして、大喜びだよ。
食べまくったら、私のおなかももちもちになってきたよ～。

前回の本の影響か、ちょっと新しい層が増えてるかも？
既刊の再販について尋ねる人、
前回の本を書店で買ったのが初めてだという人。
（委託した甲斐があってうれしくなる）

「胸の大きさとコミケの成長…の本は？」と尋ねる人も！
ごめんなさい今回落ちました。少し反省。
マンガにしてみたいけど、もう時期をはずしてるような、
売る機会がないような。webにおけば十分のような、そうでもないような。

ほどなくして既刊が完売。
　「既刊は完売です」
との表示をしたところ、
　「既刊って何？　いつ出た本ですか？」と聞く人。
前回のコミケで出た、パン作り本までなのだけど、
冬から夏までの間に何か出たのではないかと思った人も少なくないようで。
そういう発刊ペースのサークルが多いんだろうなあ。

たまたま今回おとなりだったまるちぷるcafeさんは、
冬から夏までに４冊（？）本が出ていたらしい。驚愕だ。

発刊ペースの気長さは、自分の同人活動を維持し続けるためにも必要なのだけど、
「もっと見たいですよ」なんて言われると、
もう少しがんばって、年３冊ぐらい出せたらな、なんて思う。
最近は好きなアニメ・マンガキャラクターがいるので、そっちで本を作るというのもいいかもしれないなあ。
美紀たん、鈴音たん、ゆりえ～・・・・

ところで、
サークル名が今回からKo-wa's Innに変更。
１０年以上やってきたWARHEADSというMDGとの二人サークルだったけど、
最近は事実上、私の個人活動になっていた。
MDGもコミケ卒業とのことで、サークル形態はひとまず終了。
サイト名を流用すれば、まあ、唐突でもないし、
名前のまんまなので覚えやすいだろうし。

限られた時間内であちこちと買いに動き回る。
暑さや人混みに気圧されていると、あれこれと考えが浮かぶ。
忘れないようにメモしておこう。

・本が欲しい欲求が下がってる？上がってる？

以前は同人誌が欲しいというわけではなくて
単に、イベント会場でスペースを回るのが楽しかったんだと思う。
買いうこと自体にゲーム感覚があったのかな。
今だって、感情のおもむくまま本を探せるのが心の開放って感じだけど。
そして、欲しい本を探したい欲求はずっと高い。今や資金力もついた。
でも時間と体力と激しさを増す混雑度は・・・　ガックリ。
委託書店が繁栄するわけだ。

同世代の友達と話しをすると、
「そこまで本が欲しいわけでもない」
などと言われる。その気持ちも分かるけど、
体力や状況の困難から、自らの欲を沈めてしまう必要は無いと思う。
理性などでコントロールすべきなのは、実際の行動であって、
欲求自体を抑える必要はないと思う。

・イベントをおもいっきり楽しんでみたいけれど・・・

今回から個人サークルになったこともあって、
売り手・買い手と、両方の立場で満足するのは難しくなった。
売り手だけでも、人の助けなしでは運営できなくなっている。
つまり、計画を立てて約束をして、予定通りの行動する必要がある。
時間を区切って、その時間内で全力で楽しめればいいけど、
どうにも気を遣ってしまうのは、大人になったということなのかな。

・売り手の仕事量軽減のためにも、５００円本が望ましい？

そのためには本のコンテンツを増やす必要がある。
単純に考えてページ数は倍は欲しいよなあ。
倍かあ・・・。

いったい、どれだけ売れているんだ！とお思いでしょうか。
本が薄いので段ボール３箱ちょいなんです・・。
机の下にぜんぶ収まるので、目立ちません。うふふ。
しかし！倍のページ数となると、箱が２倍になってしまうのか！
そう思うとぞっとした。
やはり薄い本が良い気もする。

・欲しい本と、その探し方が合致していない。

かわいさ、艶っぽさ、えろっぽさがあって、ちょっと倒錯気味だったり、
でも実際はすごくまじめに取り組んでいて、
アイディア豊富だったり、テンポ良く切れ味がよかったり
そんな作品が欲しいんだと思う。
しかし実際に同人誌を探すときは、表紙の絵や、サークルカットの絵、
かろうじてカタログCDのコメントなどが頼り。
特定の作品やキャラクターの本が欲しいわけではないので探すのが難しい。
眼力があれば、絵から出るオーラで引っかかることが期待できるんだけど
最近は自分の検出力にミスが多いのか、あるいは要求するものが厳しすぎるのか、
そんな本になかなか出会えない。

かわいい絵、きれいな絵には目が奪われて手に取ってしまうけど、
欲しい本はそういう表紙とは限らないことをもっと学習しないと。
（そういうものが欲しければ、webや雑誌で十分以上に得られる）

うーむ。コミティアの見本誌コーナー、読書会で鍛錬すべきかな。

・今回の自分の本に不満。

特にいろっぽさが足りない感じかなあ。それとホネがない感じ。
会場を回っていて、欲しいような本に上手く巡り会えないでいると、
自分が作りたい本がどんなものだったのかわかってくる気がする。
うまく言葉にできないけど、次回はそれを本に書き下ろせればいいな。

スペースの近所に神戸屋さんコスがいたせいか、
神戸屋さんの感触を確かめたい本を出したくなった。

・あれこれと考えるのは何のため？

上昇志向はいいのだけど、その結果何を目指しているのだろう。
わかりやすいところで、本をたくさん出してみたい！なんだろうけど
漫画で直接生計を立てるつもりはないし、
単にたくさんの人に見てもらうなら
webに置いたほうが１０～１００倍の人に見てもらえると思うけど、
そのぶん濃度が低いしねえ。
より強い手ごたえや刺激が欲しいということなんだろうけど・・・。

新しい読者を獲得したいという気持ちはいつもある。
しかし、同じような本を作りつづけているとそれは難しくなる。
扱うテーマなり、売る場所なり、活動に幅を持たせる必要があるかなあ。

３時過ぎになり、出る量もまばらになってきたので
撤収を意識し始める。
残部の予想と、買った本の量を考えると、
会場で宅配は使わなくても済むかな？
（会場では宅配がとても混むし高い）

今回はなぜか小銭が多く溜まってしまった。
帰るころには２キロ以上な感じだ。うへえ。
すぐにATMとかに入れられれば楽なんだがなあ。

閉場の拍手とともに撤収完了。
有明駅からゆりかもめ。このルートはお気に入り。
東ホールからなら駅も遠くないし、始発駅だから空いてて座れるし、
なにより、会場前を上から眺めながら帰れるのがとても楽しい。

はー、たのしかったー。お祭りが終わっちゃったなー、
と感慨にふけるのにちょうどいい。

皆さん、ばいばい。